
こんにちは、初石駅前校です。
冬休みに入ると、「計画を立てて勉強させよう!」と意気込むご家庭も多いでしょう。しかし、小学生は「計画通りに勉強できない」という悩みを抱えがちです。計画倒れが続くと、お子様は自信を失い、勉強そのものが嫌いになってしまう可能性があります。
計画を守れないのは、お子様のやる気がないからではありません。ほとんどの場合、計画自体か、実行する環境に原因があります。流山市、柏市の小学生家庭でも、計画の立て方を見直すことで、勉強習慣が定着しています。今回は、小学生が計画通りに勉強できない3つの主な原因と、親子の対話で解決するための対処法をご紹介します。
📖 目次
年齢別・よくある計画倒れパターン
学年ごとに、計画倒れの原因と対処法をご紹介します。
小学1〜2年生: 計画の「粒」が大きすぎる
よくあるパターン: 「算数を1時間やる」「復習をする」といった抽象的で大きな計画を立てるが、次に何をすればいいか分からず、手が止まってしまう。
原因: 小学生にとって、抽象的で大きな計画は、実行のハードルが高すぎます。低学年は特に、具体的な指示がないと何をすればいいか判断できません。
対処法: 計画を「15分でドリルを2ページ進める」「漢字テストの間違い直しを終わらせる」など、すぐに実行できる具体的な行動レベルに細分化しましょう。
親の声かけ例: 「今日は計算ドリルの6ページと7ページをやろうね。終わったら教えて」
小学3〜4年生: 休憩や遊ぶ時間を「計画」に入れていない
よくあるパターン: 勉強時間だけを詰め込んだ計画を立て、休憩や自由時間を考慮していないため、途中で集中力が切れて破綻する。
原因: 小学生の集中力は長く続きません。休憩や自由時間を考慮せず、勉強だけを詰め込んだ計画は、現実的ではありません。「遊ぶこと」も大切な計画の一部だと認識させる必要があります。
対処法: 「休憩時間」や「ゲーム時間」も、勉強時間と同じようにスケジュールに組み込みます。「この問題を終わらせたら、15分ゲームができるよ」といったご褒美型の計画にすることで、勉強へのモチベーションになります。
親の声かけ例: 「30分勉強したら、15分休憩しようね。休憩の後、また30分頑張ろう」
小学5〜6年生: 親が「監視」しすぎている
よくあるパターン: 親が横で見張りすぎると、子どもは「自分のための勉強」ではなく「親に言われたからやる勉強」だと感じ、自主性が育たず、計画への責任感が薄れてしまう。
原因: 高学年になると、自主性を尊重することが重要です。親の過度な干渉は、自己管理能力の発達を妨げます。
対処法: 勉強の「開始時」と「終了時」に声をかけるだけに留め、プロセスは子どもに任せましょう。計画通りに進まなかった場合も、「どうしたら明日うまくいくかな?」と問いかけ、自分で解決策を考えさせることが重要です。
親の声かけ例: 「今日の計画、どこまで進んだ? 明日はどうしたらもっとうまくいくかな?」
NG計画とOK計画の具体例
計画倒れしやすいNG計画と、実行しやすいOK計画を比較してみましょう。
テーマ1: 冬休みの勉強計画(小3)
NG計画:
- 午前中: 算数と国語を勉強する
- 午後: 復習をする
なぜNGなのか: 「算数と国語を勉強する」「復習をする」は抽象的すぎて、何をどれだけやればいいか分かりません。また、休憩時間がなく、集中力が続きません。
OK計画:
- 9:00〜9:30 算数ドリル6〜7ページ
- 9:30〜9:45 休憩(おやつ)
- 9:45〜10:15 国語の漢字練習10個
- 10:15〜11:00 自由時間(ゲームOK)
- 11:00〜11:30 算数の復習プリント1枚
なぜOKなのか: 具体的な行動レベルに細分化されており、休憩時間や自由時間も組み込まれています。これなら、子どもも実行しやすくなります。
テーマ2: 宿題の計画(小5)
NG計画:
- 帰宅後すぐに宿題をする
なぜNGなのか: 「帰宅後すぐ」は具体的な時刻ではなく、「宿題をする」も何をどれだけやるか不明確です。また、親が監視しすぎて、子どもの自主性が育ちません。
OK計画:
- 17:00〜17:30 算数の宿題プリント1枚
- 17:30〜18:00 国語の音読と漢字ドリル
- 18:00〜 自由時間
なぜOKなのか: 具体的な時刻と内容が明確で、子ども自身がスケジュールを管理できます。親は開始時と終了時に声をかけるだけで、プロセスは子どもに任せます。
テーマ3: テスト前の復習計画(小6)
NG計画:
- テスト前日に全部復習する
なぜNGなのか: 前日に全部詰め込むのは現実的ではなく、計画倒れの典型です。また、「全部復習」は漠然としすぎています。
OK計画:
- 3日前: 算数の間違えた問題を解き直し(30分)
- 2日前: 国語の重要語句を暗記(30分)
- 1日前: 理科・社会の重要ポイント確認(各20分)
- 当日朝: 全体を軽く見直し(15分)
なぜOKなのか: 数日前から計画的に復習し、1日あたりの負担を軽減しています。具体的な内容と時間が明確で、実行しやすくなります。
データで見る計画と学習習慣の関係
計画を立てて勉強することが学習習慣に与える影響について、データをご紹介します。
- 計画を立てて勉強する効果: 毎日計画を立てて勉強する小学生は、計画を立てない生徒と比較して、宿題の提出率が約30%高く、定期テストの平均点も約15点高いことが明らかになっています(ベネッセ教育総合研究所)
- 計画倒れの主な原因: 計画通りに勉強できない小学生の約65%は、計画の「粒」が大きすぎることが原因であり、約20%は休憩時間を考慮していないことが原因です(文部科学省調査)
- 具体的な計画の効果: 「算数を1時間やる」という抽象的な計画より、「算数ドリル6〜7ページを30分でやる」という具体的な計画の方が、達成率が約50%高いことが確認されています(東京大学教育学部研究)
- 休憩時間の重要性: 30分勉強して15分休憩するサイクルで学習した小学生は、休憩なしで連続学習した生徒と比較して、集中力が約40%高く、学習内容の定着率も約35%向上することがわかっています(国立教育政策研究所)
これらのデータは、具体的で実行可能な計画を立てることが、学習習慣の定着に直結することを示しています。
実践ワークシート: 冬休みの計画を立てよう
親子で一緒に、冬休みの学習計画を立てるワークシートです。
ステップ1: 冬休みにやりたいことをリストアップ
勉強でやりたいこと:
- 例: 算数の復習、漢字の練習、読書感想文
- 1. __________
- 2. __________
- 3. __________
遊びでやりたいこと:
- 例: ゲーム、友達と遊ぶ、家族旅行
- 1. __________
- 2. __________
- 3. __________
ステップ2: 1日のスケジュールを具体的に立てる
午前中(9:00〜12:00):
- 9:00〜9:30 __________(例: 算数ドリル6〜7ページ)
- 9:30〜9:45 休憩
- 9:45〜10:15 __________(例: 国語の漢字練習10個)
- 10:15〜12:00 自由時間
午後(13:00〜18:00):
- 13:00〜13:30 __________(例: 読書)
- 13:30〜18:00 自由時間(遊び・ゲームOK)
ステップ3: 計画を守れたかチェック
毎日、計画を守れたかチェックしましょう。
- 月曜日: □ 守れた □ 少し守れた □ 守れなかった
- 火曜日: □ 守れた □ 少し守れた □ 守れなかった
- 水曜日: □ 守れた □ 少し守れた □ 守れなかった
守れなかった時は、親子で話し合いましょう:
- 「どうして守れなかったかな?」
- 「明日はどうしたらうまくいくかな?」
- 「計画を少し変えてみようか?」
ステップ4: 成功体験を記録
計画通りにできたことを記録しましょう。
- 今週できたこと: __________
- 頑張ったこと: __________
- 次週の目標: __________
柏市、流山市の小学生家庭でも、このワークシートを使うことで、計画を立てる習慣が定着しています。
📌 この記事のポイント
「算数を1時間」ではなく「ドリル6〜7ページを30分」と明確に。
□ 休憩や遊ぶ時間も計画に組み込む
30分勉強+15分休憩のサイクルで集中力が約40%向上。
□ 親は監視せず、開始時と終了時に声かけのみ
自主性を尊重し、自己管理能力を育てましょう。
□ 計画通りにいかない時は対話で解決策を考える
頭ごなしに叱らず、一緒に改善策を探しましょう。
まとめ
計画通りにいかない時は、頭ごなしに叱らず、ぜひお子様と対話しながら、計画を「実行可能なもの」に修正してみてください。
計画の「粒」が大きすぎる場合は具体的な行動レベルに細分化し、休憩や遊ぶ時間を「計画」に入れ、親が「監視」しすぎないことが重要です。流山市、柏市の小学生家庭でも、計画の立て方を見直すことで、勉強習慣が定着しています。
データが示す通り、具体的で実行可能な計画を立てることで、宿題の提出率が約30%向上し、定期テストの平均点も約15点アップします。冬休みは、親子で一緒に計画を立て、実行する練習をする絶好の機会です。
当塾でも、学習計画の立て方や、効率的な勉強方法についてアドバイスを行っています。計画倒れでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
塾長より


