定期テスト結果に満足している男子高校生の画像

こんにちは、初石駅前校です。
 
大学入試において、近年その重要性がますます高まっているのが学校推薦型選抜や総合型選抜です。これらの入試において、合否を左右する最大の鍵となるのが評定平均です。高3になってから慌てても、1年次や2年次の成績を書き換えることはできません。
 
流山市、柏市の高校1年生・2年生も、今の定期テストの結果一つひとつが将来の志望校への切符に直結しています。今回は、高1・高2のうちに知っておくべき、評定平均の重要性と具体的な対策について解説します。
 

📖 目次

評定平均の基礎知識

評定平均とは何か

計算方法

評定平均は、高1から高3の1学期(または前期)までの全教科の成績を平均した数値です。各科目の5段階評定を合計し、科目数で割って算出します。
 
例えば、高1で10科目を履修し、評定が5が3科目、4が5科目、3が2科目だった場合、(5×3 + 4×5 + 3×2) ÷ 10 = 3.9となります。
 

いつまでの成績が対象か

多くの推薦入試では、高3の1学期または前期までの成績が対象です。つまり、高1の1学期から高3の1学期まで、約5学期分(3学期制の場合)または3学期分(2学期制の場合)の成績が評価されます。
 
高3から頑張ればいいという考えは通用しません。1年次の定期テストの結果一つひとつが、将来の志望校への切符に直結しているのです。
 

評定平均の重要性

出願資格としての壁

多くの大学では、推薦入試の出願資格として3.8以上、4.0以上といった具体的な評定平均の基準を設けています。評定が0.1足りないだけで、挑戦すらできないケースも少なくありません。
 
例えば、ある大学の推薦入試で評定平均4.0以上が出願条件の場合、3.9の生徒はどれだけ他の条件が優れていても出願できません。
 

指定校推薦の校内選抜

人気のある指定校推薦では、校内選抜を勝ち抜くためにさらに高い数値が求められます。同じ大学を志望する生徒が複数いる場合、評定平均が高い順に推薦されるため、4.5以上、場合によっては4.8以上が必要になることもあります。
 

全科目が対象という現実

主要5教科だけではない

評定平均は主要5教科だけでなく、保健体育や芸術などの副教科も含めた全科目の平均です。国語、数学、英語、理科、社会に加えて、体育、音楽、美術、技術家庭、情報などもすべて評価対象になります。
 

副教科の戦略的重要性

主要教科の得点を伸ばすのは大変ですが、副教科で高い評価を得ることは、全体の平均値を底上げする戦略的なメリットがあります。
 
副教科は主要教科より高い評定を取りやすい傾向があるため、ここで確実に5を取ることが評定平均向上の鍵となります。

大学別・出願基準一覧と傾向

国公立大学の傾向

一般的な基準

国公立大学の推薦型選抜では、評定平均4.0以上を求める大学が多いです。特に旧帝大や難関国公立では4.3以上、4.5以上という高い基準を設定している場合もあります。
 

具体例

東京大学の学校推薦型選抜では、各高校が推薦する生徒に対して評定平均の明示的な基準はありませんが、実質的には4.8以上が目安とされています。
 
地方国公立大学でも、医学部や教育学部の推薦では4.0以上、その他の学部では3.5以上から4.0以上が一般的です。
 

私立大学の傾向

MARCHレベル

明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学などのMARCHレベルでは、公募推薦で3.8以上から4.0以上、指定校推薦では4.3以上が目安です。
 

日東駒専レベル

日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学などでは、公募推薦で3.5以上から3.8以上、指定校推薦では4.0以上が目安です。
 

その他の私立大学

中堅私立大学では3.0以上から3.5以上、一部の大学では評定平均の基準を設けていない場合もあります。
 

学部別の特徴

医学部・薬学部

医学部や薬学部の推薦では、非常に高い評定平均が求められます。国公立医学部では4.5以上、私立医学部でも4.3以上が一般的です。
 

教育学部

教育学部は、将来教員を目指す学生を育成するため、高い学力と人物評価を重視します。評定平均は4.0以上が一般的です。
 

理工学部

理工学部では、数学と理科の評定が特に重視されます。全体の評定平均が3.8以上で、かつ数学と理科が4.0以上といった条件を設ける大学もあります。
 

文系学部

文学部、法学部、経済学部などの文系学部では、国語と英語の評定が重視される傾向があります。全体で3.8以上、かつ国語と英語が4.0以上といった条件が一般的です。

学年別・評定平均向上ロードマップ

高校1年生: 基礎を固める

この時期の重要性

高1の成績は、評定平均の土台となります。最初から高い評定を取ることで、後々の安心感が違います。逆に、高1で評定を下げてしまうと、高2・高3で挽回するのは非常に困難です。
 

具体的な対策

定期テストで確実に高得点を取ることが最優先です。テスト2週間前から計画的に勉強し、ワークを最低2周解きます。
 
授業態度と提出物を徹底します。評定はテストの点数だけで決まるわけではありません。毎回の提出物や授業への積極的な参加姿勢も大きく影響します。
 
副教科を疎かにしません。体育、音楽、美術などでも、実技テストやレポートで高評価を得られるよう努力します。
 

高校2年生: 評定を維持・向上させる

この時期の重要性

高2は、高1で築いた土台をさらに強化する時期です。高1で評定が低かった場合は、高2で挽回するラストチャンスです。
 

具体的な対策

苦手科目を克服します。評定が3や4の科目があれば、そこを5に引き上げることで全体の平均が上がります。塾や学校の先生に相談し、弱点を補強しましょう。
 
主要教科の評定を確実にキープします。すでに高評定を取っている科目は、絶対に落とさないよう維持します。
 
副教科でも手を抜きません。実技系の科目では、技術だけでなく努力の姿勢も評価されます。真面目に取り組む姿勢を見せましょう。
 

高校3年生: 最後の詰め

この時期の重要性

高3の1学期(または前期)が最後のチャンスです。ここで評定を上げられれば、出願基準をクリアできる可能性が高まります。
 

具体的な対策

1学期の定期テストに全力を注ぎます。高3の1学期までの成績が評定平均に反映されるため、ここでの頑張りが直接結果に繋がります。
 
提出物は絶対に期限を守ります。高3の1学期は、推薦入試に向けて評定を少しでも上げたい時期です。提出物を完璧にこなし、授業態度も良好に保ちます。
 
志望校の出願基準を再確認します。自分の評定平均がどのレベルにあるか、志望校の基準をクリアできるかを確認し、必要なら併願校も検討します。
 

日々の積み重ねが鍵

授業態度の重要性

授業中の発言や質問、グループワークでの積極性などは、先生の評価に直結します。真面目に授業を受ける姿勢が、評定に反映されます。
 

提出物の徹底

期限を守ることはもちろん、丁寧に取り組むことが重要です。雑な仕上がりや、明らかに手抜きの提出物は評価を下げます。
 

小テストや課題の積み重ね

定期テストだけでなく、小テストや日々の課題も評定に影響します。一つひとつの課題を大切にしましょう。

📌 この記事のポイント

□ 評定平均は高1から高3の1学期までの全科目平均
高3から頑張っても、過去の成績は変えられません。今の努力が将来の選択肢を広げます。
□ 出願資格として0.1の差が合否を分ける
多くの大学で3.8以上、4.0以上といった基準があり、0.1足りないだけで出願できません。
□ 副教科も含めた全科目が対象
主要5教科だけでなく、体育や芸術も評価されます。副教科で確実に高評定を取ることが戦略的に重要です。
□ 授業態度と提出物が評定を左右する
テストの点数だけでなく、日々の姿勢や提出物の質も評価に大きく影響します。

まとめ

大学入試において、近年その重要性がますます高まっているのが学校推薦型選抜や総合型選抜です。これらの入試において、合否を左右する最大の鍵となるのが評定平均であり、高3になってから慌てても過去の成績を書き換えることはできません。
 
評定平均は高1から高3の1学期までの全教科の平均であり、多くの大学で3.8以上、4.0以上といった出願基準が設けられています。0.1足りないだけで挑戦すらできないケースも少なくありません。
 
主要5教科だけでなく、保健体育や芸術などの副教科も含めた全科目が対象であるため、副教科で確実に高評定を取ることが全体の平均値を底上げする戦略となります。また、評定はテストの点数だけでなく、授業態度や提出物も大きく影響するため、日々の地道な努力が評価されるのが推薦入試の大きな特徴です。
 
流山市、柏市の高校1年生・2年生も、今の定期テストの結果一つひとつが将来の志望校への切符に直結しています。高1で基礎を固め、高2で維持・向上させ、高3で最後の詰めを行うという3年間のロードマップを意識して、日々の学習を大切にしていきましょう。
 
初石駅前校では、定期テスト対策を通じて評定平均の維持・向上を強力にサポートしています。今取り組んでいる勉強が未来の選択肢を広げることを意識して、一緒に頑張りましょう。
 

塾長より