大学のオープンキャンパスに女子高生と父親が参加する画像

こんにちは、初石駅前校です。
 
高校3年生の保護者様にとって、年内のオープンキャンパス(OC)は、お子様の志望校を最終決定する上で非常に重要な機会となります。インターネットで情報を集めても、実際に足を運ばなければわからない「空気感」や「生の魅力」があるからです。
 
この時期のOCは、お子様自身が「ここで学びたい」という確信を持つために利用されますが、同時に、親御様が冷静に大学の環境をチェックするという大切な役割もあります。流山市、柏市の高3生家庭でも、親御様が年内のOCで的確なチェックを行うことで、納得のいく進路決定ができています。今回は、親御様が年内のOCで見ておくべきチェックポイントをご紹介します。
 

📖 目次

オープンキャンパスでよくあるご質問

Q. 親も一緒にオープンキャンパスに行くべきですか?
 
A. はい、できる限り一緒に行くことをおすすめします。高3の年内OCは、志望校を最終決定する重要な機会です。お子様は学部や授業内容に注目しますが、親御様は学費、奨学金、就職支援、通学の安全性など、長期的な視点でチェックすることが重要です。
 
Q. 子どもが「一人で行きたい」と言います。どうすればいいですか?
 
A. お子様の意思を尊重しつつ、「学費や奨学金のことを聞いてきてほしい」と具体的な質問項目を渡すのが良いでしょう。また、別日程で親だけ下見に行くのも一つの方法です。重要なのは、親子それぞれの視点で情報を集めることです。
 
Q. 複数の大学のOCに行く時間がありません。どれを優先すべきですか?
 
A. 第一志望校と、合格可能性が高い滑り止め校の2つは必ず行きましょう。特に滑り止め校は、実際に通う可能性が高いにも関わらず、OCに行かずに受験するケースが多いです。入学後に「思っていたのと違った」とならないよう、事前確認が重要です。
 
Q. オープンキャンパスで質問するのは失礼ではないですか?
 
A. いいえ、むしろ積極的に質問すべきです。OCは大学側が受験生と保護者に情報提供する場です。奨学金、就職実績、留学制度など、パンフレットに載っていない具体的な質問を事前に準備して、遠慮なく聞きましょう。

親が必ずチェックすべき10項目

年内のOCで、親御様が確認すべき項目をリスト化しました。
 
□ 学生の表情や態度
学生スタッフが自主的に動いているか、質問に対し親身に対応してくれているかを観察しましょう。学生の満足度は、その大学の教育環境の質のバロメーターです。
□ 駅からキャンパスまでの通学路の安全性
実際に歩いてみて、夜道の明るさ、人通り、治安を確認しましょう。4年間通う道です。
□ 図書館・自習室などの学習スペース
座席数、開館時間、予約の必要性を確認し、勉強しやすい環境かチェックしましょう。
□ 食堂・休憩スペースの充実度
メニューの種類、価格、混雑状況を確認しましょう。毎日利用する場所です。
□ 奨学金制度の具体的な条件
成績基準、返済の有無、給付額を事務局に質問しましょう。パンフレットだけでは不十分です。
□ 就職支援の内容と実績
キャリアセンターのサポート体制、卒業生の就職先、就職率を確認しましょう。
□ 留学制度や国際交流の機会
費用、期間、単位認定の有無を確認しましょう。グローバル志向の場合は重要です。
□ 学部・学科の雰囲気と学生の様子
実際の授業やゼミの見学ができる場合、積極的に参加しましょう。
□ キャンパス内の設備(トイレ、エレベーター、バリアフリー)
清潔さ、新しさ、使いやすさを確認しましょう。日常的な快適さは重要です。
□ 周辺環境(コンビニ、書店、病院など)
生活に必要な施設が近くにあるか確認しましょう。一人暮らしの場合は特に重要です。
 
7個以上チェックできれば、十分な情報収集ができています。5個以下の場合は、再度訪問を検討しましょう。

NG行動とOK行動の比較

オープンキャンパスでの、親のNG行動とOK行動を比較してみましょう。
 

子どもとの関わり方

NG行動: 子どもの意見を無視して、親の価値観だけで判断する。「この大学は偏差値が低いからダメ」「就職実績が悪いから受けないで」と決めつける。
 
OK行動: 子どもの感想を聞いた上で、親の視点からの情報を提供する。「あなたはどう感じた?」と聞き、「親としては、こういう点が気になったけど、どう思う?」と対話する。
 

質問の仕方

NG行動: 「この大学、本当に大丈夫なんですか?」と漠然とした質問をする。学生スタッフを困らせるような質問をする。
 
OK行動: 「奨学金の成績基準は具体的にどれくらいですか?」「就職支援は何年生から始まりますか?」と具体的な質問をする。事務局や専門スタッフに聞く。
 

情報収集の姿勢

NG行動: パンフレットをもらうだけで満足する。説明会を聞くだけで、実際にキャンパスを歩かない。
 
OK行動: 実際に図書館、食堂、学習スペースを見て回る。駅からキャンパスまで歩いて、通学路を確認する。学生に直接話を聞く。
 

チェックする視点

NG行動: 偏差値やブランドだけで判断する。見た目の綺麗さだけで良い大学だと判断する。
 
OK行動: 学費、奨学金、就職支援、通学の安全性など、実質的な情報をチェックする。4年間通う場所として、生活しやすいかを確認する。柏市、流山市からの通学の場合、所要時間や乗り換えの便も確認する。

当日の持ち物・準備リスト

オープンキャンパス当日に持っていくべきものと、事前準備をご紹介します。
 

必須の持ち物

  • 筆記用具とメモ帳: 気になったことをその場でメモしましょう。複数の大学を回る場合、記憶があいまいになります
  • カメラ(スマートフォン): キャンパスの雰囲気、掲示板の情報、周辺環境を撮影しましょう(撮影禁止の場所を除く)
  • 質問リスト: 事前に聞きたいことをリスト化しておきましょう。当日慌てずに質問できます
  • 大学のパンフレット: 事前に入手し、疑問点をチェックしておきましょう
  • 飲み物: キャンパス内を歩き回るため、水分補給が必要です
  • 歩きやすい靴: キャンパスは広いため、スニーカーなど歩きやすい靴がおすすめです

 

事前準備チェックリスト

  • 大学の公式サイトでOCの日程とプログラムを確認
  • 事前予約が必要な場合は、早めに申し込む
  • 聞きたい質問を3〜5個リスト化する
  • 駅からキャンパスまでのルートを地図で確認
  • 所要時間を計算し、余裕を持った計画を立てる
  • 複数の大学を回る場合、スケジュールを詰め込みすぎない

 

当日の行動チェックリスト

  • 説明会に参加し、学部・学科の特色を確認
  • 図書館、食堂、自習室などの施設を実際に見学
  • 学生スタッフに質問し、リアルな学生生活を聞く
  • キャリアセンターや奨学金窓口で具体的な情報を入手
  • 駅からキャンパスまでの道を実際に歩いて確認
  • 周辺環境(コンビニ、書店、飲食店)をチェック
  • 帰宅後、親子でOCの感想を話し合う

📌 この記事のポイント

□ 親は学費、奨学金、就職支援など長期的視点でチェック
子どもとは異なる視点で情報を集めることが重要です。
□ 学生の表情や態度が大学の質のバロメーター
活気があるか、親身に対応してくれるかを観察しましょう。
□ 通学路の安全性と学習スペースの充実度を確認
4年間通う場所として、生活しやすいかが重要です。
□ 奨学金・就職支援の具体的な条件を質問する
パンフレットだけでなく、事務局に直接聞きましょう。

まとめ

年内のOCは、焦りや不安を自信に変えるための最後の機会です。親御様が冷静に判断材料を集めることで、お子様の進路決定を力強く後押しできます。
 
学生の表情や態度を観察し、キャンパスの動線と安全性を確認し、奨学金・就職支援の具体的な内容を質問することで、お子様にとって最適な大学を選ぶことができます。流山市、柏市の高3生家庭でも、親御様の的確なチェックが納得のいく進路決定につながっています。
 
当塾でも、大学選びや進路相談について、個別にアドバイスを行っています。志望校選びでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
 

塾長より