
こんにちは、初石駅前校です。
共通テストを終えた受験生の皆さん、そして温かく見守ってこられた保護者の皆様、本当にお疲れ様でした。大きな山場を一つ越え、今は安堵感よりも、自己採点の結果を受けた不安や焦りの方が大きいという方もいらっしゃるかもしれません。
期待通りの点数が取れた人も、思うような結果が出せなかった人も、共通テスト後のこの数日間をどう過ごすかが、最終的な志望校合格を大きく左右します。流山市、柏市の受験生も、ここからの過ごし方で逆転合格のチャンスが生まれます。今回は、共通テスト後の焦りを解消し、二次試験や私立大入試へ向けて精神力を立て直すためのポイントをお伝えします。
📖 目次
今のメンタル状態を診断する
まずは現在のメンタル状態を確認しましょう。
レベル1: 順調型(得点率75%以上)
特徴
- 期待通りまたはそれ以上の点数が取れた
- 判定もA判定またはB判定
- 二次試験への自信がある
注意点
油断が最大の敵です。共通テストで良い結果が出ても、二次試験で逆転されるケースは毎年あります。気を引き締めて、過去問演習に集中しましょう。
レベル2: 不安型(得点率65%から74%)
特徴
- 思ったより点数が伸びなかった
- 判定はC判定またはD判定
- このままで大丈夫か不安
対処法
共通テストの比率が低い大学なら、二次試験での逆転合格は十分可能です。判定に一喜一憂せず、二次試験対策に全力を注ぎましょう。
レベル3: 焦燥型(得点率64%以下)
特徴
- 自己採点の結果にショックを受けている
- 判定はD判定またはE判定
- 何も手につかない状態
対処法
まず感情を出し切ることが重要です。後悔や絶望感を無理に押し殺さず、信頼できる人に話したり、紙に書き出したりして一度リセットしましょう。その上で、次のステップに進みます。
焦りを力に変える5つのステップ
ステップ1: 終わったことへの感情を出し切る
なぜ必要か
自己採点の結果にショックを受け、手が止まってしまうのは人間として当然の反応です。もっとできたはずなのにという後悔や、判定を見ての絶望感は、無理に押し殺す必要はありません。
具体的な方法
今の気持ちを信頼できる大人や友人に話します。話すことで気持ちが整理され、次に進む準備ができます。
紙に書き出すのも効果的です。感じていることを全て書き出し、書き終わったらその紙を破って捨てます。これで一区切りつけることができます。
泣きたいなら泣いてもいいのです。感情を出し切ることで、メンタルの回復が早まります。現状の受け入れが、次のステップへの第一歩です。
ステップ2: 判定は現時点の目安に過ぎないと知る
判定の仕組み
模試や共通テストリサーチの結果(A判定からE判定)に一喜一憂しすぎないことが大切です。判定はあくまで過去の結果に基づいた統計であり、皆さんの未来の得点を制限するものではありません。
逆転合格の可能性
大学入試の配点は大学ごとに異なります。共通テストの比率が低い大学であれば、二次試験での逆転合格は十分に可能です。
例えば、共通テストと二次試験の配点が3対7の大学なら、共通テストで多少失敗しても、二次試験で挽回できます。
逆に、A判定であっても二次試験で油断すれば逆転されることもあります。判定はあくまで目安として捉え、二次試験に全力を注ぎましょう。
ステップ3: 今日やるべきことに集中する
焦りの正体
焦りの正体は、もし落ちたらどうしようという未来への不安です。この不安を消す唯一の方法は、具体的に体を動かし、勉強を進めることです。
やるべきことを細分化する
大きな不安を小さな行動に分解します。
併願校の出願手続きを淡々と進めます。書類を揃え、願書を書き、郵送する。一つひとつのステップを確実にこなします。
二次試験の過去問を1年分解きます。時間を測り、本番と同じ形式で取り組みます。
苦手な英単語を20個復習します。知識の穴を一つずつ埋めていきます。
このように、やるべき作業を細分化し、一つずつクリアしていくことで、脳は不安モードから実行モードへと切り替わります。考える時間を動く時間に変えていきましょう。
ステップ4: 生活リズムを受験生仕様に保つ
なぜリズムが崩れやすいか
共通テストが終わると、学校の授業が自習形式になったり、午前中で終わったりすることも増えます。ここで生活リズムが崩れると、集中力も一気に低下します。
固定すべき時間
朝起きる時間、食事の時間、塾へ行く時間を固定し、これまで通りのリズムを維持してください。
特に起床時刻は重要です。二次試験も朝から始まるため、朝型のリズムを崩さないことが本番のパフォーマンスに直結します。
安定した生活習慣は、安定したメンタルを作ります。規則正しい生活が、焦りを抑える土台になります。
ステップ5: 親子で未来を語り合う
保護者の皆様へ
この時期、受験生は非常に繊細になっています。どうしてあの点数だったのという問いかけは、本人が一番自分を責めているため、逆効果になることが多いです。
今すべきこと
今は結果の分析よりも、次はどう動くかを一緒に考える姿勢を見せてあげてください。
美味しい食事と温かい言葉、そしてあなたなら大丈夫という変わらぬ信頼が、お子様にとって最大のエネルギー源になります。
過去ではなく未来を見る、失敗ではなく可能性を見る、この姿勢が親子双方のメンタルを支えます。
共通テスト後のスケジュール管理
1月中旬: 感情の整理と戦略立案
やるべきこと
自己採点結果を冷静に分析します。感情的にならず、事実だけを見ます。
志望校の配点を確認し、二次試験で何点取れば合格できるか逆算します。共通テストと二次試験の比率、各科目の配点を大学の公式サイトで確認しましょう。
併願校の出願を済ませます。私立大の出願締切を確認し、書類を準備します。
1月下旬から2月上旬: 二次試験対策の本格化
やるべきこと
過去問を年度別に解きます。最低5年分、できれば10年分を解き、傾向を掴みます。
間違えた問題の解き直しを徹底します。同じミスを繰り返さないよう、弱点ノートを作ります。
記述式の答案を添削してもらいます。塾の先生や学校の先生に見てもらい、採点基準を理解します。
2月中旬: 私立大入試と最終調整
やるべきこと
私立大入試を本番の練習として活用します。試験会場の雰囲気に慣れ、時間配分を確認します。
国公立二次試験の最終調整をします。新しい問題には手を出さず、今までやった問題の総復習に徹します。
体調管理を最優先にします。睡眠時間を確保し、規則正しい生活を維持します。
よくある質問
Q1: 共通テストで失敗しました。志望校を下げるべきですか?
A1: 二次試験の配点次第で逆転可能です
まず志望校の配点を確認しましょう。共通テストの比率が30%以下なら、二次試験で十分挽回できます。すぐに志望校を下げるのではなく、二次試験で何点取れば合格できるか逆算し、その目標に向けて全力を注ぎましょう。どうしても不安なら、塾の先生に相談して客観的なアドバイスをもらってください。
Q2: 気持ちが落ち込んで勉強が手につきません
A2: まず1日だけ感情を出し切る時間を作りましょう
無理に勉強しようとすると、かえって効率が悪くなります。1日だけ感情を出し切る時間を作り、泣きたいなら泣く、話したいなら話す、書き出したいなら書き出すことで、気持ちがリセットされます。翌日からは小さなことから始めましょう。英単語20個、過去問1題など、達成しやすい目標を設定し、成功体験を積み重ねることで徐々に調子が戻ります。
Q3: 私立大入試と国公立二次試験、どちらを優先すべきですか?
A3: 国公立が第一志望なら二次試験を優先しましょう
私立大入試は本番の練習として活用し、国公立二次試験の対策を優先します。ただし、私立大も本命なら、それぞれの大学の過去問を解く時間を確保しましょう。時間配分の目安は、国公立対策7割、私立対策3割です。複数の私立を受ける場合は、出題傾向が似ている大学をまとめて対策すると効率的です。
Q4: 親として何をしてあげればいいですか?
A4: 変わらぬ日常と信頼を提供してください
特別なことは必要ありません。いつも通りの温かい食事、いつも通りの優しい言葉、いつも通りの家庭の雰囲気が、受験生にとって最大の安心材料です。結果を問い詰めるのではなく、あなたなら大丈夫という信頼を伝え続けてください。もし相談された時は、一緒に考える姿勢を見せ、決して否定せず、可能性を信じる言葉をかけてあげてください。
📌 この記事のポイント
後悔や絶望感を無理に押し殺さず、一度リセットすることでメンタルが回復します。
□ 判定は目安に過ぎない
共通テストの比率が低い大学なら、二次試験での逆転合格は十分可能です。
□ やるべきことを細分化する
大きな不安を小さな行動に分解し、一つずつクリアすることで実行モードに切り替わります。
□ 生活リズムを崩さない
規則正しい生活が安定したメンタルを作り、本番のパフォーマンスに直結します。
まとめ
共通テストを終えた受験生の皆さん、本当にお疲れ様でした。期待通りの点数が取れた人も、思うような結果が出せなかった人も、ここからの数日間の過ごし方が最終的な志望校合格を大きく左右します。
まず感情を出し切り、判定は現時点の目安に過ぎないと知り、今日やるべきことに集中しましょう。生活リズムを受験生仕様に保ち、親子で未来を語り合うことで、焦りを力に変えることができます。
共通テストの比率が低い大学なら、二次試験での逆転合格は十分可能です。判定に一喜一憂せず、過去問演習と弱点補強に全力を注ぎましょう。
流山市、柏市の受験生も、ここからの過ごし方で逆転合格のチャンスが生まれます。焦りの正体は未来への不安ですが、この不安を消す唯一の方法は、具体的に体を動かし、勉強を進めることです。
初石駅前校では、共通テスト後のリサーチ結果を分析し、逆転合格のための具体的な学習スケジュールを一人ひとりと一緒に作成しています。ここからが本当の勝負です。最後まで走り抜きましょう。
塾長より


