
こんにちは、初石駅前校です。
高校入試においてテストの点数と同じくらい重要なのが内申点です。しかし、テストの点数は良いのに通知表が伸びないと悩む受験生も少なくありません。その原因の多くは、提出物の不備や授業態度にあります。
これらは家庭での声掛けと親子会議で劇的に改善できるポイントです。流山市、柏市の中学生も、この親子の取り組み次第で内申点が大きく変わります。今回は、内申点向上のために親子でできる具体的な改善策をご紹介します。
📖 目次
内申点の仕組みを正しく理解する
内申点は何で決まるのか
3つの評価観点
多くの中学校では、以下の3つの観点で評価されます。
知識・技能: 定期テストの点数や小テストの結果が主な評価材料です。正確な知識を身につけ、それを活用できるかが問われます。
思考・判断・表現: レポートや発表、授業での発言内容が評価されます。自分の考えを論理的に表現できるかが重要です。
主体的に学習に取り組む態度: 提出物の期限遵守、授業への積極的な参加、ノートの丁寧さなどが評価されます。学ぶ姿勢そのものが問われます。
テストの点数だけでは決まらない
定期テストで90点を取っても、提出物を出していなければ評定は4や3になることもあります。逆に、テストが80点でも、提出物を完璧にこなし、授業態度が良ければ5がつくこともあります。
内申点は総合的な評価であり、テストの点数は評価材料の一つに過ぎません。
千葉県の内申点の重要性
調査書の配点
千葉県の公立高校入試では、中学1年から3年の内申点がすべて評価対象になります。中3だけ頑張っても、中1・中2の内申が低ければ挽回が困難です。
入試当日の学力検査と調査書の比率は学校によって異なりますが、多くの高校で調査書(内申点)が3割から5割の重みを持ちます。
同点の時の決め手
学力検査の点数が同じ場合、内申点が高い生徒が優先的に合格します。内申点の1点差が、合否を分けることも珍しくありません。
内申点が伸びない5つの失敗パターン
失敗パターン1: 提出物の期限遅れ
よくある状況
ワークやプリントの提出期限を忘れていた、または期限に間に合わず遅れて提出する。
なぜダメなのか
提出物は主体的に学習に取り組む態度の重要な評価材料です。期限を守れないことは、学習への意欲が低いと判断されます。
遅れて提出しても、評価は大幅に下がります。提出しないよりはマシですが、満点評価は得られません。
失敗パターン2: 提出物の質が低い
よくある状況
ワークの答えを写しただけ、ノートが雑で読めない、間違えた問題の解き直しをしていない。
なぜダメなのか
提出物は出せば良いというわけではありません。内容の質までチェックされています。答えを写しただけでは、思考・判断・表現の評価が得られません。
先生は、どれだけ真剣に取り組んだかを見ています。雑な仕上がりは、やる気がないと判断されます。
失敗パターン3: 授業中の受け身姿勢
よくある状況
授業中、ただ静かに座っているだけ。発言や挙手をしない。先生の話を聞いているかどうかわからない姿勢。
なぜダメなのか
授業態度は、ただ静かに座っているだけでは評価されにくいのが現状です。先生の話に頷く、積極的に挙手する、といった目に見える反応が大切です。
特に思考・判断・表現の観点では、授業での発言や質問が評価材料になります。何も発言しなければ、この観点での評価が得られません。
失敗パターン4: ノートの取り方が不十分
よくある状況
黒板を写すだけで、自分の考えや疑問を書いていない。授業のポイントがどこかわからないノート。
なぜダメなのか
ノートは、授業を理解しているかどうかの証拠になります。黒板を写すだけでは、理解度が伝わりません。
自分の言葉でまとめたり、疑問点を書き込んだりすることで、思考・判断・表現の評価が上がります。
失敗パターン5: 定期テスト前だけの勉強
よくある状況
普段は全く勉強せず、テスト前だけ詰め込む。授業の復習をしていないため、テストで点数が取れない。
なぜダメなのか
主体的に学習に取り組む態度は、日常的な学習習慣も評価されます。テスト前だけの勉強では、この観点での評価が低くなります。
また、普段から復習していないと、テストで高得点を取るのも困難です。知識・技能の観点でも評価が下がります。
親子でできる具体的な改善策
改善策1: 提出物カレンダーの作成
やり方
親子でいつまでに何を出すかをカレンダーに書き出し、見える化します。リビングの壁に貼るなど、目につく場所に置きます。
提出期限の3日前にアラームを設定し、余裕を持って仕上げられるようにします。
効果
提出物の期限を忘れることがなくなります。計画的に取り組む習慣が身につきます。
改善策2: 提出物チェックリストの活用
やり方
提出物ごとにチェックリストを作ります。
ワークの場合: 全問解いた、間違えた問題を解き直した、答えを写さずに自力で解いた、丁寧に書いた、という項目をチェックします。
ノートの場合: 授業の内容を理解して書いた、自分の言葉でまとめた、疑問点を書き込んだ、読みやすく整理した、という項目をチェックします。
効果
提出物の質が向上します。何をすれば良い評価がもらえるか、具体的に理解できます。
改善策3: 授業振り返りの習慣化
やり方
毎日夕食の時などに、今日は授業でどんな発見があった、何が面白かった、どこがわからなかったと尋ねる習慣をつけます。
お子様が授業内容を説明することで、理解度が深まります。また、授業への意識を能動的に変えることができます。
効果
授業中の集中力が上がります。発言や挙手をする意欲が湧いてきます。
改善策4: 定期的な親子会議の実施
やり方
月に一度、親子でこれまでの提出状況や学校での様子を話し合う時間を設けます。叱るためではなく、改善策を一緒に考える会議にすることが成功のコツです。
話し合う内容: 先月の目標は達成できたか、今月の提出物は何があるか、授業で困っていることはないか、次の定期テストに向けてどう準備するか。
効果
具体的な目標を共有することで、お子様の当事者意識が高まります。親が一緒に考えてくれるという安心感が生まれます。
改善策5: 先生とのコミュニケーション
やり方
保護者面談や学校行事の機会に、先生に授業態度や提出物について質問します。何が評価されているのか、何を改善すべきか、具体的にアドバイスをもらいます。
お子様にも、わからないことがあったら先生に質問する習慣をつけさせます。質問すること自体が、学習意欲の表れとして評価されます。
効果
日々の小さな努力の積み重ねが、先生からの信頼につながります。先生からの信頼は、内申点に直結します。
改善策6: 小さな成功体験を積み重ねる
やり方
内申点は一朝一夕には上がりませんが、意識を変えれば次の学期から確実に変化が現れます。
まず1つの科目で、提出物を完璧にこなすことから始めます。成功体験を積むことで、他の科目にも良い影響が広がります。
効果
できたという実感が、さらなる努力への動機づけになります。徐々に全科目で内申点が向上します。
📌 この記事のポイント
知識・技能、思考・判断・表現、主体的に学習に取り組む態度の3観点で総合的に評価されます。
□ 提出物は期限と質の両立が必須
期限を守るのは大前提として、内容の質までチェックされています。
□ 授業態度は目に見える反応が大切
頷く、挙手する、発言するなど、積極的な姿勢を形にすることが重要です。
□ 親子会議で改善策を一緒に考える
叱るのではなく、一緒に考える姿勢が、お子様の当事者意識を高めます。
まとめ
高校入試においてテストの点数と同じくらい重要なのが内申点です。しかし、テストの点数は良いのに通知表が伸びないと悩む受験生も少なくありません。その原因の多くは、提出物の不備や授業態度にあります。
内申点は、知識・技能、思考・判断・表現、主体的に学習に取り組む態度の3つの観点で総合的に評価されます。テストの点数だけでは決まらず、提出物の期限遵守や質、授業での発言や挙手、ノートの丁寧さなども重要な評価材料です。
よくある失敗パターンは、提出物の期限遅れ、質の低さ、授業中の受け身姿勢、ノートの取り方の不十分さ、定期テスト前だけの勉強です。これらは家庭での声掛けと親子会議で劇的に改善できます。
具体的な改善策として、提出物カレンダーの作成、チェックリストの活用、授業振り返りの習慣化、定期的な親子会議の実施、先生とのコミュニケーション、小さな成功体験の積み重ねが効果的です。
流山市、柏市の中学生も、この親子の取り組み次第で内申点が大きく変わります。日々の小さな努力の積み重ねが、先生からの信頼、すなわち内申点につながります。内申点は一朝一夕には上がりませんが、意識を変えれば次の学期から確実に変化が現れます。
初石駅前校では、学習指導だけでなく、提出物の管理や授業態度の改善についてもアドバイスを行っています。内申点をしっかり確保して、志望校合格への確かな土台を作っていきましょう。
塾長より


