昨日、私立高校合格についてお話ししました。今日はその続きで「私立高校単願生合格後の過ごし方について」お話しします。
画像は千葉県松戸市にある、光英ベリタス中学校・高等学校(旧聖徳大付属女子)のものです。この話しには関係ありません。
さて、私立単願生にお伝えします。大事な事です。私も高校は私立で過ごしてきました。なので私立高校の事は良く分かっています。それと20年間、生徒を輩出していきた経験則からもお話しします。
結論から言います。私立単願生は入試が終わり、合格を戴いても...
「遊ぶな!!」「浮かれるな!!」
です。その理由を説明します。
先ず、高校の先生から塾の先生へ「3月までしっかりと指導してください」と依頼が来ています。良く、合格すると1月中に塾を辞める生徒がいます。とても残念なことです。初石駅前校ではそれを望んでいません。ここは我慢して公立生同様続けて欲しい。
私立単願生は併願生(公立を主として私立が副、もしくは私立・私立)に比べ、通知表(内申書)の評定基準が低く、かつ偏差値も3近く低くなっています。
様々な理由があります。
1つは単願生は確実にその高校へ入ってもらいたいので基準を低くしています。高校側の本音は併願生と同じ学力レベルのお子様が欲しいと思っています。だから塾へ「入学するまでにもっと成績を上げて欲しい」と依頼が来る訳です。
もう一つは入試の点数で組み分け(クラス)が決まります。私立高校は習熟度別になっており、入試成績の高い順で生徒を振り分けて行きます。つまり、コースで3クラスあったとして、Aクラスが優秀、Bクラスは普通、Cクラスは劣等と振り分けられます。となると「ああ、あの子Cクラスなのね(レベルないのね)」という目で見られます。これが私立の現実。
しかし、私立高校にはリベンジするチャンスが3月下旬、もしくは4月入学直後にあります。入ってすぐ行われるのは「実力テスト(進研模試)」です。入学手続きもしくは入学説明会時に、この実力テストの課題(宿題)が確実に配られます。その課題+αをやっておく事が大事なのです。何故なら入試時で点数が取れなかった子がこの実力テストで点数が採れた場合、上位クラスや上位コースなど変更調整が行われるからです。
端的に言うと、入学後直ぐに「追入試」があると思ってください。
合格した1月から3月まで何もしないと確実に学力レベルが下がり、併願生との差が更に広がります。増して公立生は2月中旬まで受験勉強している訳ですから、1ヶ月分の学力差が生じるのです。受かったからと、ウキウキ遊んで何もしないと入ってから苦しくなり、底辺に居続けます。
何の為に「私立」を選んだのでしょうか?
個別指導WAMでは私立単願生も公立生も3月一杯まで在籍してもらっています。
勿論その後、学力を下げたくない理由で、高校入学後も継続する人もいます。(高校継続が良い理由は後日ブログで話します、大学進学について)
■ 私立単願生へお願い
- 入試が終わっても、追入試(組み分けテスト)の為に3月まで受験勉強は続ける
- 学校で浮かれて騒がない(公立生はピリピリしているので、嫌われ友人を無くします)
- 高校から出された課題は速やかに終わらせる。塾生は塾へ持って来て問題を解き、分からない所を先生に聞く
- 偏差値が足らないので、高校入学まで学力を維持向上させる。
- 名の知れた大学へ進学したいならば、高1から意識する
- 外部模試(河合模試など)を積極的に受験する
- 夏休みは期待しない。補習や受験講習などがある。
- 常に「費用対効果」を考える。親は期待してお金を出してくれた分、結果を出さなければならない。
- 評定4.3以上を目指す。指定校推薦で自分が行きたい志望大学の学部学科が優先的に選べる(特進除く)
以上です
塾長より