
こんにちは、初石駅前校です。
いよいよ9月に入り、お子様の大学受験に向けた学習も本格的な追い込み時期に入りました。この時期、多くのご家庭で課題となるのが「親子間のコミュニケーション」です。「勉強は進んでいるのか」「志望校は決まったのか」といった親御様の心配が、お子様にとっては大きなプレッシャーとなり、会話が減ってしまうケースは少なくありません。
今回は、受験という大切な時期を親子で協力して乗り越えるために、今すぐ見直したいコミュニケーションのポイントと、具体的な会話のコツを、高校生の保護者様向けに再考し、ご紹介します。
【避けるべきNG編】お子様のやる気を削ぐ言葉
NGワード1:「勉強しているのか?」「まだ終わらないのか?」
これらの言葉は、お子様がすでに努力を重ねていたとしても、「自分の頑張りは認められていない」と受け取られがちです。自発的な学習意欲を損ね、反発心を生む可能性があります。
NGワード2:「〇〇さんのところはもっと頑張っているらしいよ」
他のお子様との比較は、お子様の自己肯定感を深く傷つけます。過度なプレッシャーを与えるだけでなく、親御様への不信感にも繋がりかねません。
NGワード3:「このままだと合格は難しいよ」「早く進路を決めないと間に合わない」
不安や焦りを煽る言葉は、お子様の精神的な負担を増大させます。結果として、集中力の低下を招き、かえって成績を下げてしまうリスクがあります。
【実践すべきOK編】お子様のやる気を引き出す「伴走者の言葉」
OKワード1:「今日の調子はどう?」「何か困っていることはある?」
まずは受験の話題を直接持ち出さず、お子様の気持ちに寄り添う姿勢を見せましょう。日々の学習状況だけでなく、精神的な側面にも配慮することで、安心して話せる雰囲気を作り出すことが大切です。
OKワード2:「毎日、本当によく頑張っているね。応援しているよ」
目に見える結果だけでなく、日々の地道な努力のプロセスを具体的に評価し、言葉で伝えましょう。親御様が自分の頑張りを認めてくれていると感じることで、お子様は安心し、さらなる努力へのモチベーションが高まります。
OKワード3:「もし行き詰まっているなら、一緒に考えてみようか」
親は「答え」を与える人ではなく、「伴走者」として寄り添いましょう。お子様の主体的な意思決定を尊重しながら、必要な情報提供や相談に乗る姿勢を示すことが、信頼関係の構築に繋がります。
大学受験は、お子様自身の力で乗り越えるべき試練です。しかし、その過程で親御様の適切なサポートが大きな支えとなります。9月からこれらの「伴走者の言葉」を実践し、親子の絆を深めながら、志望校合格に向けて二人三脚で歩んでいきましょう。
塾長より