
こんにちは、初石駅前校です。
勉強や新しい挑戦に対して、お子様が「どうせ無理」「私にはできない」と口にすることが増えていませんか? これは、自己肯定感が低下しているサインかもしれません。自己肯定感とは、「自分は大切な存在であり、そのままで価値がある」と感じる心の土台のことです。
この土台がしっかりしていないと、失敗を恐れて行動できなくなり、学習への意欲も大きく損なわれます。今回は、ネガティブ思考を卒業させ、子どもを「やってみよう!」という前向きな姿勢に変える、親の「承認の言葉かけ」をご紹介します。流山市、柏市で多くのお子様と接する中で、実際に効果があった方法を厳選しました。
📖 目次
自己肯定感チェックリスト
お子さんの自己肯定感の状態を確認してみましょう。以下の項目をチェックして、今のお子さんの心の状態を把握することが第一歩です。
□ 新しいことに挑戦する意欲がある
失敗を恐れずに、新しいことにトライしようとしている。
□ 自分の意見を言える
家庭や友達の中で、自分の考えをしっかり表現できる。
□ 失敗しても立ち直りが早い
テストの点数が悪くても、すぐに次へ向けて気持ちを切り替えられる。
□ 「ありがとう」「ごめんなさい」が言える
感謝や謝罪の気持ちを素直に表現できる。
□ 自分の長所を言える
「自分はここが得意」と、自信を持って言える部分がある。
□ 人と比較して落ち込まない
友達と比べて劣っていても、過度に自分を責めない。
□ 家族との会話が楽しい
家で笑顔が多く、親との対話を楽しんでいる。
3個以下の場合は、自己肯定感が低下している可能性があります。これからご紹介する承認の言葉を実践してみてください。
「どうせ無理」を変える!親の3つの承認の言葉
1. 「結果」ではなく「努力」に焦点を当てる
点数が良かった時だけ褒めるのではなく、その過程での行動や努力に焦点を当てて承認しましょう。これにより、子どもは「失敗しても努力した自分には価値がある」と感じられるようになります。
- NG例: 「100点取れてすごいね!」
- OK例: 「苦手な計算練習を、最後まで投げ出さずに頑張り続けたことが本当に偉いね。」
結果だけを褒めると、次に失敗したときに「自分には価値がない」と感じてしまいます。プロセスを承認することで、どんな結果でも挑戦した自分を認められるようになります。
2. 「感謝」や「存在」そのものを伝える
自己肯定感の根源は、「自分は愛されている」という安心感です。特別なことをしなくても、ただそこにいることへの感謝や喜びを伝えましょう。
- NG例: 「お手伝いしてくれてありがとう。」(行動への感謝)
- OK例: 「〇〇が家にいてくれるだけで、お母さんは嬉しいよ。」(存在への承認)
「何かができる自分」ではなく、「ありのままの自分」が大切だと感じられる言葉が、自己肯定感の土台を作ります。
3. 「感情」と「行動」を分けて伝える
イライラしている時や失敗した時も、子どもの人格全体を否定せず、「今の行動」と「子どもの感情」を分けて承認することが重要です。
- NG例: 「いつまでも泣いてないで、さっさとやりなさい。」
- OK例: 「練習で上手くいかなくて悔しいんだね。その気持ちはわかるよ。でも、もう一度だけやってみようか?」
感情を受け止めた上で、次の行動を促すことで、子どもは「自分の気持ちを理解してもらえた」と感じ、前向きに動けるようになります。
親が見せるべき「やってみよう」の姿勢
子どもは、親の背中を見て育ちます。親自身が新しいことに挑戦する姿や、失敗しても「またやればいいよ」と笑い飛ばす姿を見せることが、最も強力な自己肯定感の教育になります。
「どうせ無理」という言葉が出たら、それは「もっと頑張っている自分を認めてほしい」という心のサインです。温かい承認の言葉で、子どもの自信の根っこを育てていきましょう。
よくあるご質問
Q. 毎日褒めているのに、自己肯定感が上がらないのはなぜですか?
A. 「結果」だけを褒めていませんか? 「100点すごいね」ではなく、「毎日コツコツ勉強していたね」とプロセスを認めることが重要です。また、褒める内容が具体的でないと、子どもには伝わりません。
Q. 兄弟で比較してしまいます。どうすればいいですか?
A. 比較は自己肯定感の最大の敵です。「お兄ちゃんは〇〇ができるのに」ではなく、「あなたは〇〇が得意だね」と、その子の個性を認める言葉をかけましょう。
Q. 自己肯定感が低いまま大人になるとどうなりますか?
A. 自己肯定感が低いと、失敗を極度に恐れるようになり、挑戦する意欲が失われます。その結果、進路選択や人間関係でも消極的になり、人生の選択肢が狭まる可能性があります。
Q. 厳しく育てたいのですが、承認ばかりで甘やかしにならないですか?
A. 承認は「甘やかし」とは異なります。頑張りを認めた上で、「次はもっと良くできるよ」と導くことが大切です。厳しさと承認はバランスよく組み合わせましょう。
• 自己肯定感は「自分は価値がある」と感じる心の土台
• 結果ではなく努力のプロセスを承認する
• 存在そのものへの感謝を伝える
• 感情と行動を分けて認める
• 親自身が挑戦する姿を見せることが最強の教育
まとめ
子どもの自己肯定感を育てることは、一朝一夕にはできません。しかし、毎日の小さな承認の積み重ねが、確実に子どもの心の土台を強くします。
「どうせ無理」という言葉が出たときこそ、親の承認の力が試される瞬間です。この記事でご紹介した3つの承認の言葉を、ぜひ今日から実践してみてください。
当塾でも、お子様一人ひとりの頑張りを認め、自己肯定感を育てる指導を大切にしています。学習面でのお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。
塾長より