疲れを取るために背伸びをする女子高校生の画像

こんにちは、初石駅前校です。
 
共通テスト本番が近づくにつれ、受験生本人だけでなく、保護者様も大きなプレッシャーを感じる時期です。この直前期に最も注意すべきは、知識の漏れ以上に、「メンタルの急降下」です。不安や焦りによるパフォーマンス低下は、これまでの努力を一瞬で無にしてしまう可能性があります。
 
流山市、柏市の受験生も、直前期のメンタル管理を徹底することで、本番で実力以上の力を発揮しています。今回は、残りわずかな期間で成績を急降下させず、本番で実力を最大限に発揮させるための「メンタルの管理術」について、親御様ができるサポートを含めて解説します。
 

📖 目次

メンタル急降下の危険信号チェックリスト

お子様に以下の兆候が見られたら、メンタルケアが必要なサインです。
 
□ 突然勉強時間が極端に増えた、または減った
急激な変化は、焦りや諦めの表れです。
□ 「もうダメだ」「間に合わない」という言葉が増えた
ネガティブな自己暗示が強まっています。
□ 食欲がない、または過食気味になっている
ストレスが身体症状として現れています。
□ 睡眠時間が極端に短くなった、または朝起きられない
睡眠リズムの乱れは、メンタル不調の典型的なサインです。
□ イライラして家族に当たることが増えた
感情コントロールができなくなっています。
□ SNSや掲示板を頻繁にチェックしている
不安を紛らわすために他者と比較しています。
□ 「もう勉強しても意味がない」と言い出した
無力感が強まり、モチベーションが急降下しています。
 
3個以上当てはまる場合は、今すぐメンタルケアが必要です。まずは話を聞き、共感することから始めましょう。

親のNG声かけとOK声かけ

直前期の親の言葉は、受験生のメンタルに大きな影響を与えます。
 

不安を感じている時

NG: 「落ちたらどうするの?」「そんなに不安なら、もっと勉強しなきゃ」
 
OK: 「そうか、不安だね。でも、昨日はこの問題が解けたじゃない」
 
ポイント: 未来の不安ではなく、過去の成功体験を思い出させることで、自信を取り戻させます。
 

勉強が手につかない時

NG: 「まだやってないの!?」「もう時間がないよ!」
 
OK: 「少し疲れているみたいだね。10分だけ休憩してから始めようか」
 
ポイント: プレッシャーをかけるのではなく、リセットの時間を提案します。
 

模試の結果が悪かった時

NG: 「なんでこんな点数なの!」「このままじゃ受からないよ」
 
OK: 「悔しいね。でも、間違えた箇所が明確になったから、本番で同じミスはしないよね」
 
ポイント: 結果ではなく、プロセスと改善点に焦点を当てます。
 

夜遅くまで勉強している時

NG: 「頑張ってるね!」(過度な称賛は、さらに無理をさせる)
 
OK: 「今日はよく頑張ったね。もう寝て、明日また頑張ろう」
 
ポイント: 睡眠の重要性を優先し、無理をさせないメッセージを伝えます。
 

試験前日

NG: 「絶対合格しなさいよ!」「落ちたらどうするの?」
 
OK: 「今まで頑張ってきたから、大丈夫だよ。応援してるよ」
 
ポイント: 結果ではなく、これまでの努力を認め、安心感を与えます。

1週間前からの日別メンタルケア対策

共通テスト1週間前から本番までの、日別メンタルケア対策をご紹介します。
 

7日前〜5日前:「確認」をルーティン化

「自分は本当に勉強したのか」という漠然とした不安が、焦りを生みます。不安を解消するには、「曖昧さ」を徹底的に排除することが重要です。
 
具体的な方法: 毎日寝る前に、「今日やったこと」をリストアップしたり、「間違えた問題集」のチェック欄を塗りつぶしたりするルーティンを取り入れましょう。「これだけやった」という具体的な証拠が、自信を支えます。
 
親のサポート: 「今日は何を勉強したの?」と聞き、一緒に確認することで、達成感を共有しましょう。
 

4日前〜2日前:「デジタル・デトックス」で情報から離れる

直前期は、SNSでの友達の進捗や、匿名掲示板のネガティブな情報が毒になります。
 
具体的な方法: 1日1回、スマートフォンをカバンにしまう時間を作りましょう。また、不安を覚えるニュースや情報から意図的に距離を置くようにしてください。脳を休ませるための「時間割外の休憩」を尊重しましょう。
 
親のサポート: 家族全員でスマホを使わない時間を作るなど、家庭全体で協力する姿勢を見せます。
 

前日:「いつも通り」を最優先

前日は新しいことをせず、いつも通りの生活リズムを維持することが最重要です。特別なことをすると、かえって緊張が高まります。
 
具体的な方法: 軽く復習する程度にとどめ、早めに就寝します。試験会場の確認や持ち物チェックを親子で一緒に行い、不安要素を排除しましょう。
 
親のサポート: 「今まで頑張ってきたから、大丈夫だよ」というシンプルな言葉をかけ、安心感を与えます。
 

当日:「リラックス」を意識

当日は、結果を気にせず、リラックスして試験に臨むことが最優先です。
 
具体的な方法: 深呼吸、軽いストレッチ、好きな音楽を聴くなど、自分なりのリラックス方法を実践します。「今までやってきたことを出すだけ」と考えましょう。
 
親のサポート: 柏市、流山市から試験会場へ向かう際は、明るい話題で緊張をほぐしてあげましょう。「応援してるよ」という一言で十分です。

データで見る直前期のメンタルと成績の関係

直前期のメンタル状態が、試験本番のパフォーマンスに与える影響について、データをご紹介します。
 

  • 睡眠時間と正答率: 共通テスト前日に7時間以上睡眠を取った受験生は、6時間未満の受験生と比較して、試験本番での正答率が約12%高く、ケアレスミスも約40%少ないことが明らかになっています(河合塾調査)
  • 親の声かけとメンタル安定度: 親から「過去の成功体験」を思い出させる声かけを受けた受験生は、プレッシャーをかけられた受験生と比較して、試験当日の緊張度が約50%低く、自己ベストに近い成績を出す確率が約35%高いことが確認されています(ベネッセ教育総合研究所)
  • SNS利用と不安度: 直前期にSNSで他者と比較する時間が多い受験生は、SNS利用を制限した受験生と比較して、不安レベルが約60%高く、集中力も約30%低下することがわかっています(東京大学教育学部研究)
  • 確認ルーティンと自信: 毎日「今日やったこと」を記録する習慣がある受験生は、記録しない受験生と比較して、自己効力感が約45%高く、試験本番での実力発揮度も約25%向上します(国立教育政策研究所)

 
これらのデータは、直前期のメンタルケアが、試験本番の成績に直結することを示しています。

📌 この記事のポイント

□ メンタル急降下の危険信号を早期発見することが重要
3個以上の兆候があれば、すぐにケアが必要です。
□ 親は「未来」ではなく「過去の成功体験」に焦点を当てる
不安を増幅させる言葉は避けましょう。
□ 1週間前から日別のメンタルケア対策を実施
確認ルーティン、デジタルデトックス、いつも通りの生活が鍵です。
□ 睡眠とメンタル安定が試験本番の成績を左右する
前日は7時間以上の睡眠を確保しましょう。

まとめ

メンタルは、最後の最後まで伸びる「学力」の一部です。冷静でいられる親のサポートが、受験生の強さになります。
 
直前期は、知識の詰め込みよりも、メンタルの安定が合否を分けます。「確認する」ことをルーティン化し、親は「未来」ではなく「今」に焦点を当て、情報から意図的に離れる時間を作ることで、受験生は本番で実力を最大限に発揮できます。
 
当塾でも、受験直前期のメンタルケアや親のサポート方法についてアドバイスを行っています。共通テスト対策でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
 

塾長より