
こんにちは、初石駅前校です。
令和7年9月25日、日本体育大学柏高等学校の塾対象説明会に参加してまいりました。今回の説明会では、新設される「オーセンティックラーニングコース」や、大窪晋新校長が掲げる教育方針の大転換など、受験生にとって非常に重要な情報が発表されました。
本校は「健康と信頼を最高の宝とする」という建学の精神のもと、単なる進学実績ではなく、10〜20年後の社会で活躍できる真の学力を育成することを目指しています。流山市、柏市からも通学しやすい立地にあり、地域との連携を深めながら、生徒一人ひとりの成長を支える教育環境が整っています。
今回は、新コースの特徴、地域連携の実績、令和7年度入試基準など、保護者様が知っておくべき情報を徹底解説いたします。
📖 目次
新校長が掲げる教育方針の大転換
大窪晋校長の経歴と教育観
令和7年4月に着任した大窪晋校長は、県立高校での豊富な経験と千葉大学特任教授の経歴を持ち、従来の「進学実績重視」から「本質的な学び重視」への大胆な転換を掲げています。
未来の学力観: 「英語ができる」から「何を語れるか」へ
大窪校長は、「AIが翻訳・通訳を担う時代、重要なのは伝える内容そのもの」と強調します。例えば、理工系学生に必要なのは「英語力」ではなく「研究内容を語る力」であり、ワープロ登場で「美しい字」より「内容」が重視されたように、共通言語としてのスキルよりも「本質的な学び」が重要だという考え方です。
この教育観は、従来の偏差値重視の進学指導から、大学で力を発揮できる真の学力を育成する方向へのシフトを意味しており、放課後の進学指導は専門業者と連携しながら、学校では本質的な学びに集中する体制を構築しています。
新コース「オーセンティックラーニングコース」の全貌
コース統合の背景
従来、本校には「アカデミックフロンティアコース(進学重視)」と「アドバンストラーニングコース(体験重視)」の2コースがありましたが、令和7年度から「オーセンティックラーニングコース」に統合されます。
この統合の理由は、偏差値だけでない教育価値観の実現と、柏市の公立中学校との連携強化、そして10〜20年後の社会変化への対応です。本校は、柏市との10年間の継続的な連携により、地域の公立中学校が挑戦的な教育を行う際の受け皿として機能することを目指しています。
建学の精神の体現: 健康と信頼
日本体育大学の理念である「健康と信頼を最高の宝とする」を、オーセンティックラーニングコースでは具体的に8要素ずつに分解して実現しています。
健康面(8要素):
- 身体的健康の維持・向上
- 非認知能力の効果測定継続実施
- キャリアコンサルタント導入
- 社会を見据えた健康的な生き方
信頼面(8要素):
- コミュニケーション能力育成
- 他者理解・協働スキル
- 地域・企業との信頼関係構築
- アントレプレナーシップ(起業家精神)
これらの要素は、単なる理念ではなく、日々の教育活動の中で具体的に実践されています。
教育プログラムの特徴とPBL
PBL(プロジェクト・ベースド・ラーニング)の実践
本校の最大の特徴は、全教科でテーマ学習を実施するPBLです。学年別のテーマ例は以下の通りです:
- 1年前期: 自己受容 - 国語で「私の読書術」、家庭科で「パーソナルカラー」など
- 1年後期: 他者理解 - 友達との関係構築、協働スキルの習得
- 2年以降: 探究活動 - ゼミ活動、地域連携プロジェクトへの発展
カリキュラムの特徴
- 授業時間: 6時間授業(7限なし)で、放課後の時間を確保
- 土曜日: 休み
- 定期テスト: 単元テスト方式を採用(柏市の公立中学校との連携)
- 評価: 手上げ式テストを導入し、生徒の自己決定を尊重
特別プログラム
1年生:
- ブリティッシュヒルズ研修: 全員参加の英語体験
- オリエンテーション: 居場所作り・マインドセット形成
2〜3年生:
- 修学研修: 選択制・探究別実施
- ゼミ活動: 本格的な探究学習
- インターンシップ制度: 柏市企業との連携(希望者)
地域連携・社会体験の実績
柏市との10年間の継続的な取り組み
本校は、柏市との連携において全国的にも注目される実績を上げています。毎年10社ずつ企業連携を拡大し、現在では40〜50社と協力関係を構築しています。
具体的な連携内容:
- 企業連携: 毎年10社ずつ増加、現在40〜50社
- イベント運営: 柏駅前での月1回イベント開催
- 地域貢献: 夏祭りブース展開、各種ボランティア活動
- スポーツ連携: 柏レイソル、グリーンロケッツとの協働
地域から得られた信頼と成果
この10年間の取り組みにより、柏市では「何か頼むなら日体大柏」という評価が定着しています。生徒たちは、地域イベントでの運営や発信を通じて、自己表現力や発信力を大きく向上させています。
さらに、非認知能力の向上がデータで確認されており、総合型選抜での進学実績が拡大しています。これは、単なるボランティア活動ではなく、地域社会と深く関わることで、生徒が「社会で通用する力」を身につけている証拠です。
進路指導の新方針
従来の進学指導からキャリア形成重視へ
本校の進路指導は、従来の「進学実績重視」から「キャリア形成重視」へと大きくシフトしています。
指導体制の役割分担:
- 学校: 本質的な学び・面談力強化
- 塾連携: ペースメーカー・受験対策は専門業者に委託
- キャリア支援: カウンセラー・コンサルタント導入
特進クラスと多様な進路対応
希望者数により特進クラスを編成し、人文・自然科学コースを設置して、総合型・推薦型入試に対応しています。また、3年生希望者向けにインターンシップ制度を導入しており、例えば法学部志望者が法律事務所で実習するなど、具体的な進路体験が可能です。
柏市、流山市の中学生にとって、このような多様な進路選択肢と手厚いサポート体制は、大きな魅力となっています。
令和7年度入試基準と優遇ポイント
オーセンティックラーニングコースの推薦入試基準
- 単願: 5教科内申17以上(優遇ポイント使用後15、最大2P使用可)
- 併願: 5教科内申18以上(優遇ポイント使用後17、最大1P使用可)
アスリートコースの推薦入試基準
- 単願: 5教科内申15以上または9教科内申29以上(優遇ポイント使用後14または27)
- 併願: 5教科内申16以上または9教科内申30以上(優遇ポイント使用後15または28)
優遇ポイント制度の活用
以下の項目で優遇ポイントが付与されます:
- 学校説明会・オープンスクール参加: 参加証明書配布イベント(オンライン参加も可)
- 同窓関係: 卒業生・在校生の兄弟姉妹
- 部活動実績: 3年間継続(外部クラブ可)
- リーダーシップ: 生徒会役員・委員長・部長等
- 検定資格: 英検・漢検・数検3級以上
偏差値での判定基準
内申基準に満たない場合、S模擬・V模擬の偏差値で代替判定が可能です:
- 昨年: 偏差値48でクリア
- 今年予想: 偏差値50程度(2ポイント上昇)
内申が少し足りない場合でも、模試の偏差値や優遇ポイントを活用することで合格のチャンスがあります。
今後のイベント情報
学校説明会: 10月18日から8回開催予定
予約制で、30分程度で満席となる人気ぶりです。オンライン参加も可能で、参加証明書が配布されます。この参加証明書は優遇ポイントの対象となるため、ぜひ参加をおすすめします。
特別イベント
- 部活動体験: アスリートコース希望者向け
- 個別相談: 随時受付
- 校内見学: 説明会後に実施
流山市、柏市からもアクセスしやすい立地ですので、ぜひ実際に学校を訪れて、本校の教育環境を体感してください。
📌 この記事のポイント
偏差値を超えた教育価値を実現します。
□ 「英語ができる」より「何を語れるか」を重視する教育方針
10〜20年後の社会で活躍できる真の学力を育成します。
□ 柏市との10年間の連携で地域から絶大な信頼
「何か頼むなら日体大柏」という評価が定着しています。
□ 推薦入試は単願5教科内申17以上、優遇ポイント活用可能
学校説明会参加で優遇ポイントが得られます。
□ 偏差値50程度で合格可能、内申不足も模試でカバー可
多様な評価基準で受験チャンスがあります。
□ 進路指導は学校と塾の役割分担で効率化
本質的な学びとキャリア形成を重視します。
まとめ
日本体育大学柏高等学校は、「健康と信頼を最高の宝とする」という建学の精神のもと、単なる進学実績ではなく、10〜20年後の社会で活躍できる真の学力を育成することを目指しています。
新設される「オーセンティックラーニングコース」では、PBL(プロジェクト・ベースド・ラーニング)を全教科で実施し、地域連携を通じて実社会で通用する力を身につけます。柏市との10年間の継続的な連携により、「何か頼むなら日体大柏」という地域からの絶大な信頼を得ています。
令和7年度入試では、推薦入試の基準が明確で、優遇ポイント制度や偏差値での代替判定も活用できます。内申が少し足りない場合でも、模試の偏差値や部活動実績、検定資格などで合格のチャンスがあります。
流山市、柏市からも通学しやすく、地域と深く連携しながら生徒一人ひとりの成長を支える教育環境が整っています。ぜひ、今後の学校説明会に参加し、実際に学校の雰囲気を体験してみてください。
当塾でも、日本体育大学柏高等学校の受験対策を行っています。入試情報や対策方法について、お気軽にご相談ください。
塾長より


