
こんにちは、初石駅前校です。
最近、学校でのスマホの扱い方について話題になることが増えていますね。塾でも「スマホってどこまで使っていいの?」「学校によってルールが違いすぎて困る」という声をよく聞きます。今日は、今の学校スマホルールの現状と、家庭でできる約束事の作り方についてお話しします。「うちもそろそろルールを決めようかな」というご家庭の参考になれば嬉しいです。
スマホルール、今どうなってるの?
学校ごとにバラバラなルールの現状
文部科学省が2023年に全国の自治体へ通知を出したことで、これまで厳しかった「持ち込み原則禁止」の方針が少しずつ緩和されています。特に中学校では「登下校時は持たせる」「校内では電源を切って鞄にしまう」という運用が増えています。一方で、小学校はまだ「原則禁止」のところも多く、地域や学校ごとのルールの差が目立つのが現状です。
文科省の通知や方針の変化
2023年3月の通知では、防犯や災害時の連絡手段としてスマホを活用できる方向が示されました。ただし、授業中の利用や依存のリスクを防ぐため、学校はルール作りを慎重に進めるよう求められています。つまり、「禁止から活用へ」方向転換しつつも、実際の現場では模索中という段階です。
保護者・子ども・先生の「温度差」
保護者は「登下校の安全のために持たせたい」、先生は「授業や生活指導の妨げにならないか不安」、子どもは「便利だからいつでも使いたい」。三者の考え方に温度差があるため、学校ごとの対応がまちまちになりがちです。
スマホとの付き合い方、家庭でどう決める?
家庭でのルールを決める3ステップ
- 目的をはっきりさせる (防犯、連絡、勉強用など)
- 利用時間・場所を決める (寝室での利用はNGなど)
- 定期的に見直す (半年に1回など)
時間・場所・使い方の「見える化」
家族で話し合った内容は、紙やホワイトボードに書いて貼っておきましょう。ルールが曖昧なままだと「まあいいか」となし崩しになりやすいからです。
子どもも納得する話し合いのコツ
「どうして必要?」「使うならどんなルールにする?」と一緒に考える方が効果的です。子どもも自分の意見が反映されると、約束を守りやすくなります。
安心・安全のための工夫
フィルタリングや利用制限アプリの活用
スマホには、無料で使えるフィルタリングやペアレンタルコントロール機能があります。「使う時間を制限する」「特定のアプリをブロックする」といった設定を、まずは親子で一緒にやってみましょう。
夜のスマホ利用が睡眠や成績に与える影響
夜遅くまでのスマホ利用は、睡眠不足や学力低下にもつながると研究で報告されています。22時以降はスマホを充電場所に置いておき、寝室に持ち込まない習慣を作るのがおすすめです。
保護者も“スマホルール”を見直すチャンスに
子どもにだけルールを押し付けるのではなく、保護者も「SNSや動画の時間を減らす」など一緒に取り組むと説得力が増します。家族全体の生活習慣を整えるきっかけにもなりますよ。
まとめ
スマホは便利な道具ですが、使い方次第で学習や生活の質を大きく左右します。学校のルールが変わっていく今こそ、家庭でも一度じっくり話し合うチャンスです。ルールを作ることで、安心・安全にスマホを活用でき、子どもの自主性や生活リズムを整えるきっかけにもなります。
塾長より