
こんにちは、初石駅前校です。
高校受験が近づく9月。お子さんの受験勉強に対する集中力やモチベーションの波に、保護者の方も一喜一憂しているのではないでしょうか?
「もっと勉強しなさい」「ちゃんとやっているの?」つい口にしてしまう言葉が、かえって逆効果になることもありますよね。
今回は、受験勉強中のデリケートな時期に、親がどこまで「口出し」すべきか、そしてどのようにサポートすればお子さんのやる気を引き出せるのかについて、具体的なヒントをお伝えします。
受験生の親が「口出し」を控えるべき3つのケース
ケース1: 一方的な指示や命令
「〇〇高校に絶対行きなさい」「〇〇塾に行きなさい」など、お子さんの意見を聞かずに一方的に指示や命令をすると、反発心を生み、自主性を損なう可能性があります。お子さんが自分で考え、選択する機会を奪わないようにしましょう。
ケース2: 他の子どもとの比較
「〇〇ちゃんはもう〇〇まで進んでいるのに」「〇〇くんは毎日遅くまで頑張っている」など、他のお子さんと比較することは、お子さんの自己肯定感を低下させ、劣等感を植え付けてしまいます。お子さん自身のペースや努力を認め、個性を尊重する姿勢が大切です。
ケース3: 過去の失敗を蒸し返す
「あの時、もっとやっていればよかったのに」「去年のテストもひどかった」など、過去の失敗を蒸し返す言葉は、お子さんの自信を失わせ、前向きな気持ちを削ぎます。未来に目を向け、今の努力を応援する言葉を選びましょう。
親が「介入」すべき3つの大切なライン
ライン1: 学習計画の相談と見直し
お子さん自身が学習計画を立てることは重要ですが、客観的な視点でのアドバイスも必要です。計画が現実的か、無理がないか、進捗状況に合わせて見直しが必要かなど、一緒に考える姿勢でサポートしましょう。親が計画を強制するのではなく、「どうすればもっと効率よくできるかな?」と一緒に考えることが大切です。
ライン2: 健康管理と生活習慣のサポート
受験期は心身ともに負担が大きくなります。十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な休憩時間の確保など、お子さんが健康的な生活を送れるようサポートすることは、親の大切な役割です。「早く寝なさい」と指示するのではなく、「今日は少し疲れているように見えるけど、早めに休んだらどうかな?」と優しく提案してみましょう。
ライン3: 情報収集と選択肢の提示
お子さん一人では、すべての情報を集めるのは難しいものです。学校説明会の情報、入試制度の変更点、併願校の選択肢など、保護者が積極的に情報収集を行い、お子さんに提示することで、より良い選択ができるようになります。ただし、最終的な決定はお子さん自身に委ね、親はあくまで情報提供と相談役にとどめることが肝要ですし、最もお子さんのやる気を引き出す事に繋がるでしょう。
親の「口出し」は、時として愛情ゆえの行動ですが、受験生にとっては大きなプレッシャーになることもあります。お子さんを信じ、そっと見守りながら、本当に必要な時に手を差し伸べる「伴走者」として、受験期を乗り越えていきましょう。
塾長より