金融リテラシーを学ぶ女子高生の画像

こんにちは、初石駅前校です。
 
将来、何をしたいか、どんな人生を送りたいかを考える高校生にとって、「お金の学び」は避けて通れないテーマです。進学、留学、就職、一人暮らし...。どの選択肢を選ぶにしても、お金の知識、つまり「金融リテラシー」が不可欠となります。
 
流山市、柏市周辺の高校生からも「大学の学費はどれくらいかかるの?」「奨学金って返済が大変って聞くけど本当?」といった、お金に関する質問をよく受けます。高校時代にこの「お金の学び」に挑戦することは、将来の選択肢を広げ、夢を実現するための大きな一歩となります。
 

📖 目次

なぜ高校生に「お金の学び」が必要なのか?

多くの人が社会に出てから初めてお金の現実と向き合いますが、それでは遅すぎます。高校生のうちからお金について学ぶことは、将来の自分への投資です。
 
まず、将来の選択肢が大きく広がります。大学の学費や留学費用、資格取得にかかる費用など、お金の計画を立てることで、「やりたいけれどお金がない」という理由で夢を諦めることを防げます。実際、家庭の経済状況を早めに把握し、奨学金制度を活用して希望の大学に進学した生徒さんもいます。
 
次に、詐欺やトラブルから身を守る力が身につきます。アルバイトやSNSを通じて、高校生も金融トラブルに巻き込まれるリスクがあります。基本的な金融知識は、自分自身や大切な人を守るための「自己防衛スキル」となります。
 
そして、社会の仕組みがより深く理解できるようになります。税金や年金、経済のニュースなど、「お金」を通じて社会の仕組みやニュースを深く理解できるようになり、社会への関心が高まります。これは大学入試の小論文や面接でも大いに役立ちます。

お金のリテラシーチェック

まずは現在の自分のお金に関する知識をチェックしてみましょう。

□ 基本的なお金の管理

□ お小遣いやアルバイト代の収支を把握している
□ 貯金の目標額を設定している
□ 何にお金を使っているか記録をつけている
□ 無駄遣いを控える工夫をしている

□ 将来のお金の計画

□ 大学の学費がどれくらいかかるか調べたことがある
□ 奨学金の種類について知っている
□ 一人暮らしにかかる費用を考えたことがある
□ 将来就きたい職業の平均収入を調べたことがある

□ 経済や社会の仕組み

□ 税金の種類と役割について知っている
□ 銀行の金利について理解している
□ インフレ・デフレという言葉の意味がわかる
□ 経済ニュースに関心がある

冬休みから始めるお金の学習

年末年始の冬休み期間は、お金について学ぶ絶好のタイミングです。家族と一緒に過ごす時間が長いこの時期だからこそ、お金の話を自然にすることができます。
 
お正月のお年玉をもらった時は、使い道を考える良い機会です。全額使ってしまうのではなく、「欲しいもの」「将来のための貯金」「お世話になった人へのお返し」など、バランスを考えて計画を立ててみましょう。
 
また、家族と一緒に初詣に行く際には、お賽銭の意味や、神社・お寺の運営について話してみるのも面白いかもしれません。身近なことから経済の仕組みを学ぶことができます。
 
冬休み中に家族の家計について話し合うことも大切です。ただし、家庭の経済状況はデリケートな問題なので、保護者の方の了解を得てから話し合うようにしてください。

高校時代に始めたい「お金の学び」のヒント

家計簿に挑戦

お小遣いやアルバイト代の収入と支出を記録してみましょう。何にどれくらい使っているかを把握することで、「予算を立てる力」が養われます。最初は手書きのノートでも、スマホのアプリでも構いません。大切なのは継続することです。

投資や経済のニュースに触れる

難しく考えず、まずは経済ニュースの「キーワード」に注目してみましょう。新聞やニュースアプリで、金利、インフレ、株などの言葉の意味を調べてみるだけでも大きな学びになります。わからない言葉があったら、その場で調べる習慣をつけましょう。

奨学金について調べる

大学進学を考えている方は、奨学金の種類や返済の仕組みについて調べ始めましょう。親任せにせず、自分で理解しようとすることが大切です。給付型と貸与型の違い、返済条件なども確認してみてください。

高校生のお金事情データ

金融広報中央委員会の調査によると、高校生の約6割がお金に関する知識不足を感じており、特に「投資」「保険」「税金」について理解が不足しているという結果が出ています。
 
また、文部科学省のデータでは、私立大学の年間学費は平均約130万円、国立大学でも約54万円となっており、4年間では相当な費用がかかることが分かります。これに生活費を加えると、大学生活には多額の資金が必要になります。
 
一方で、日本学生支援機構の奨学金を利用している大学生は約49%と、約半数の学生が何らかの形で奨学金を活用しています。早めに情報収集をすることで、適切な準備ができるのです。

お金に関するよくある質問

Q:高校生からお金のことを考えるのは早すぎませんか?
A:決して早すぎることはありません。むしろ、お金の知識は早ければ早いほど有利です。複利の効果や長期的な資産形成を考えると、時間は最大の武器になります。
 
Q:家庭の経済状況が厳しくても大学進学は可能ですか?
A:はい、可能です。給付型奨学金、貸与型奨学金、入学料・授業料免除制度など、様々な支援制度があります。早めに調べて準備することが重要です。
 
Q:投資について勉強したいのですが、高校生でもできますか?
A:高校生は証券会社に口座を開設できませんが、投資の勉強はできます。まずは経済の仕組みを理解し、模擬投資アプリなどで学習することをおすすめします。
 

この記事のポイント
• お金の知識は高校生から身につけることで将来の選択肢が広がる
• 家計簿をつけることから始めて、お金の管理能力を養う
• 奨学金制度を早めに調べて大学進学の準備をする
• 冬休みは家族とお金について話し合う良い機会
• 経済ニュースに触れて社会の仕組みを理解する

まとめ

お金は、夢や目標を達成するためのツールです。高校時代にこのツールを使いこなす知識を身につけることが、将来の自由と可能性を大きく広げます
 
完璧を目指す必要はありません。まずは家計簿をつけることから始めたり、経済ニュースに興味を持ったりすることから始めてみてください。小さな一歩が、将来の大きな違いを生み出します。
 
お金の学びは一生続くものです。高校時代に基礎を身につけることで、社会に出てからもお金に振り回されることなく、自分らしい人生を歩んでいけるはずです。
 

塾長より