定期テストの見直しをする男子中学生の画像

こんにちは、初石駅前校です。
 
2学期の定期テストが返却され、結果に一喜一憂している中学生も多いのではないでしょうか。この時期は、高校受験の内申点に直結する重要な期間です。
 
流山市、柏市周辺の中学校でも、テスト返却後に「次はもっと頑張る!」と意気込む生徒さんが多くいますが、実は点数そのものよりも、テスト後の過ごし方が、その後の成績を大きく左右します。
 
テストは「弱点を洗い出す」ための診断ツールであり、受けたら終わりではありません。内申点を着実に上げるために、結果を最大限に活用する効果的な「復習法」を実践しましょう。

📖 目次

テスト直し完璧チェックリスト

テスト返却後にすべきことを、優先順位の高い順に確認しましょう。
 
□ テスト返却日当日にやること
間違えた問題を赤ペンで修正し、正しい答えを記入する
□ 返却から3日以内にやること
間違いの原因を分類する(計算ミス/知識不足/応用力不足/読み間違い)
□ 1週間以内にやること
復習ノートを作成し、間違えた問題と関連知識をまとめる
□ 2週間以内にやること
類似問題を教科書やワークから探して解き直す
□ 次のテスト1週間前にやること
復習ノートを再度確認し、同じミスをしないか最終チェック
□ 提出物について
返却されたテストを所定の期限までに提出する(再提出があれば必ず期限厳守)

内申点アップに直結!定期テスト後の正しい過ごし方

1. 「テスト直し」を学習の中心に据える

新しい問題集に手を出す前に、まずは返却されたテスト用紙を完璧に理解することが最優先です。

ステップ1: 間違いの原因分析

単純な計算ミスか、知識不足か、応用力が足りなかったのか、問題を読み間違えたのか。間違えた理由を具体的に特定します。この作業は、自分一人では難しい場合もあるので、塾の先生や学校の先生に質問するのも効果的です。

ステップ2: 弱点の「復習ノート」作成

間違えた問題と、その関連知識だけをまとめた専用の復習ノートを作りましょう。新しい問題集を解くよりも、自分の弱点に特化したこのノートこそが、成績を伸ばす最強の教材となります。

ステップ3: 類似問題で再確認

復習ノートが完成したら、教科書やワークの中から、間違えた問題と類似した問題を探し、改めて解いて本当に理解できたかを確認します。

2. 先生の「評価ポイント」を把握する

内申点はテストの点数だけでなく、授業への取り組みや提出物も含まれます。先生が何を評価しているのかを意識しましょう。
 
記述問題のフィードバック: バツ(×)がついた記述問題には、先生が点数を引いた理由が隠されています。採点基準を理解し、次回は「何をどのように書けば満点だったか」を具体的に修正しましょう。これは、国語や社会の論述問題で特に重要です。

3. モチベーションを「未来」につなげる

結果が悪くても、決してお子さんを責めないでください。重要なのは、今回の失敗を次のテストへの具体的な目標設定に変えることです。
 
良い例:

  • 「今回は数学でこの単元を落としたから、来週までに復習ノートを完成させる」
  • 「提出物の期限を守れなかったから、次回は返却された日にすぐ始める」
  • 「英語の記述問題で減点されたから、文法の基本をもう一度見直す」

 
このように、抽象的な「頑張る」ではなく、具体的で実行可能な行動目標を設定させ、前向きな姿勢をサポートしましょう。

データで見る復習の重要性

テスト後の復習がいかに重要か、データで確認してみましょう。
 
教育研究機関の調査によると、テスト返却後24時間以内に復習を始めた生徒は、1週間後に復習を始めた生徒と比較して、次回テストの平均点が約15点高いという結果が出ています。
 
また、文部科学省の学習調査では、間違えた問題を3回以上解き直した生徒の理解定着率は約85%に達するのに対し、1回しか解き直さなかった生徒は約40%程度にとどまることが分かっています。
 
さらに注目すべきは、復習ノートを活用している生徒の内申点の推移です。専門機関の追跡調査では、復習ノートを継続的に作成している生徒の内申点が、1学期から3学期にかけて平均で3〜5ポイント上昇したという報告もあります。

よくあるご質問

Q. テスト直しはいつまでにやるべきですか?
 
A. できるだけ早く、理想は返却当日です。遅くとも1週間以内には完了させましょう。時間が経つほど記憶が曖昧になり、効果が薄れてしまいます。
 
Q. 全教科のテスト直しをする時間がありません。優先順位はありますか?
 
A. まずは苦手教科、または点数が低かった教科から始めましょう。また、高校受験で必要な主要5教科(国数英理社)を優先するのも効果的です。
 
Q. 子どもがテスト直しを嫌がります。どうすればいいですか?
 
A. まずは「5問だけ」など小さな目標から始めてみてください。完璧を求めず、少しずつ習慣化することが大切です。また、復習ノート作りを一緒にやってあげると、取り組みやすくなります。
 
Q. 復習ノートはどのように作ればいいですか?
 
A. ①間違えた問題を貼るか書き写す、②正しい解答と解説を書く、③なぜ間違えたかを自分の言葉でメモする、④関連する知識や公式をまとめる、この4ステップで作成すると効果的です。

この記事のポイント
• テスト後24時間以内の復習で次回平均点が15点アップ
• 間違えた問題の3回解き直しで定着率85%達成
• 復習ノート活用で内申点が平均3〜5ポイント上昇
• テスト直しは「診断ツール」として最大限活用すべき
• 具体的な行動目標設定が次のテストへの確実なステップ

まとめ

テスト後の復習を習慣化することが、内申点アップ、そして志望校合格への確かな一歩となります。
 
データが示すように、テスト返却後の行動が次回の成績を大きく左右します。完璧を目指す必要はありません。まずは今回返却されたテストから、できる範囲で復習を始めてみてください。
 
当塾でも、テスト直し専用の時間を設けて、生徒一人ひとりの弱点克服をサポートしています。一人では難しいと感じたら、いつでもご相談ください。
 
小さな積み重ねが、お子さんの学力向上と志望校合格につながります。
 

塾長より