
こんにちは、初石駅前校です。
高校3年生の皆さんにとって、受験直前期は学力向上のラストスパートであると同時に、計り知れないストレスとプレッシャーにさらされる時期です。保護者の皆様も、不安を感じながらも「どうサポートすればいいのか」と悩まれていることでしょう。
この時期のストレスは、過度になると集中力を削ぎますが、適度なストレスは逆に集中力やモチベーションを高める「力」に変えることができます。そのためには、親御様のメンタルサポートが鍵となります。流山市、柏市周辺の受験生家庭でも、親のサポートの質が合否を左右するケースが多く見られます。
今回は、高3の受験ストレスを力に変えるための親のサポート術を解説します。
📖 目次
データで見る受験ストレスと親のサポート
受験ストレスと親のサポートに関する研究データをご紹介します。
- 受験生のストレスレベル: 高校3年生の約80%が、受験直前期に「強いストレス」を感じており、そのうち約30%が「睡眠障害」や「食欲不振」などの身体症状を訴えているというデータがあります(日本学校保健会調査)
- 親のサポートと合格率: 親が適切なメンタルサポートを提供した家庭の受験生は、そうでない受験生と比較して、志望校合格率が約20%高く、受験本番での実力発揮率も約15%高いという調査結果があります(予備校調査)
- ストレスと学習効率: 適度なストレス(良いストレス)は学習効率を約25%向上させますが、過度なストレス(悪いストレス)は学習効率を約40%低下させることが明らかになっています(東京大学心理学研究)
- 親の言葉の影響: 受験生の約70%が「親からの励ましの言葉」が精神的支えになったと回答している一方、約40%が「親からのプレッシャーを感じる言葉」でストレスが増したと回答しています(ベネッセ教育総合研究所)
これらのデータは、親のサポートの質が受験の成否に大きく影響することを示しています。
受験直前! 高3のストレスを力に変える親の3つのサポート術
1. 「頑張れ」より「休んでいいよ」を伝える
「頑張れ」という言葉は、既に限界まで努力している子どもにとっては、更なるプレッシャーになりかねません。
サポート術: プレッシャーではなく安心感を与えましょう。「毎日遅くまでお疲れ様。今日はもう休んでいいよ」「体調が一番大事だよ」といった、努力を認め、休息を許容する言葉が、結果的に子どもが安心して集中するための心の土台を作ります。
特に共通テスト直前や二次試験直前は、無理に勉強時間を増やすよりも、体調を整えることが最優先です。親が「休んでいいよ」と言うことで、子どもは罪悪感なく休息を取り、結果として本番で最高のパフォーマンスを発揮できます。
2. 「完璧主義」を緩めてあげる
真面目な子どもほど、「全て完璧にこなさなければ」というプレッシャーで潰れがちです。小さなミスや、模試の結果に一喜一憂している姿を見たら、親が冷静さを保つ必要があります。
サポート術: 「できたこと」に目を向け、具体的に褒める習慣をつけましょう。「この問題は前回できなかったところだね、進歩しているよ」「今日は苦手な理科を2時間も頑張ったね」など、努力の過程を承認することが、自己肯定感を保ちます。
また、「模試はあくまで練習。本番で力を発揮できればいい」という長期的な視点を伝えることで、一度の失敗に過度に落ち込むことを防げます。
3. 「環境」を整えることに徹する
この時期、親が勉強内容に口を出すのは逆効果です。親が担うべき役割は、「集中できる環境のプロデューサー」に徹することです。
サポート術: 食事、睡眠、体調管理といった、子どもの学習を土台で支える部分に注力しましょう。受験直前期は特に、免疫力が落ちやすい時期です。栄養バランスの取れた温かい食事を用意し、規則正しい生活を促すことが、病気を防ぎ、本番で最高のパフォーマンスを発揮するための最良のサポートとなります。
具体的には、以下のような環境整備が効果的です:
- 静かな学習環境の確保(家族の生活音に配慮)
- 適度な室温と湿度の管理(乾燥を防ぐ)
- 栄養バランスの取れた食事(特にビタミンB群、タンパク質を意識)
- 規則正しい睡眠時間の確保(最低7時間)
- 風邪・インフルエンザ予防(手洗い、うがい、予防接種)
受験直前期に避けるべきNGワード集
以下の言葉は、受験生にとってプレッシャーやストレスになる可能性が高いため、避けましょう。
- 「もっと頑張れ」 → 既に限界まで努力している子には逆効果
- 「〇〇君は△△大学に受かったらしいよ」 → 他人との比較はストレスを増大させる
- 「お金をかけてるんだから」 → 金銭的プレッシャーは精神的負担になる
- 「絶対に合格しないと」 → 過度な期待はプレッシャーになる
- 「なんでこんな問題も解けないの?」 → 自己肯定感を下げる
- 「私が受験生の頃は...」 → 時代が違うため共感を得られない
- 「落ちたらどうするの?」 → ネガティブな未来を想像させる
代わりに、「今日も頑張ったね」「応援してるよ」「いつでも味方だよ」といった、肯定的で支持的な言葉をかけましょう。
親のサポート度チェックリスト
ご自身のサポートが適切かどうか、以下のチェックリストで確認してみましょう。
□ 子どもの努力を認める言葉をかけている
結果ではなく、プロセスを評価することが大切です。
□ 勉強内容に口を出さず、見守っている
信頼して任せる姿勢が子どもの自立を促します。
□ 栄養バランスの取れた食事を提供している
体調管理は親の重要な役割です。
□ 規則正しい生活リズムを維持できるよう配慮している
睡眠時間の確保が最優先です。
□ 他の受験生と比較する言葉を避けている
比較はストレスの元です。
□ 子どもが話したい時に聞く姿勢を持っている
話したくない時は無理に聞かないことも大切です。
□ 親自身が落ち着いた態度を保っている
親の不安は子どもに伝染します。
5個以上チェックできれば、適切なサポートができています。3個以下の場合は、今回ご紹介した3つのサポート術を実践してみてください。
よくあるご質問
Q. 子どもが不安で泣いてしまいました。どう対応すればいいですか?
A. まずは感情を受け止め、「不安なのは当たり前だよ」と共感しましょう。否定せず、「今までよく頑張ってきたね」と努力を認め、「どんな結果でも応援してるよ」と伝えることで、安心感を与えられます。
Q. 模試の結果が悪く、親も不安です。どう声をかけるべきですか?
A. 親が動揺を見せると、子どもの不安が増します。「模試は練習だから、本番で力を出せればいい」「できなかったところが分かって良かったね」と前向きに捉え、一緒に改善策を考える姿勢を示しましょう。
Q. 受験直前なのに勉強せずゲームをしています。注意すべきですか?
A. 息抜きの可能性もあります。頭ごなりに叱るのではなく、「今日は疲れた?」「何か不安なことある?」と理由を聞いてみましょう。もし逃避行動なら、一緒に不安を整理し、小さな目標を立てることで前向きな気持ちを取り戻せます。
Q. 親自身が不安で眠れません。どうすればいいですか?
A. 親の不安は子どもに伝わります。深呼吸や軽い運動で気分転換を図り、必要なら他の保護者や塾の先生と話して不安を共有しましょう。「親ができることはやり切った」と自分を認めることも大切です。
• 高3の約80%が受験直前期に強いストレスを感じる
• 適切なサポートで志望校合格率が約20%向上
• 「頑張れ」より「休んでいいよ」で安心感を与える
• できたことを具体的に褒めて完璧主義を緩める
• 環境整備に徹し、勉強内容には口を出さない
• 親自身が落ち着いた態度を保つことが最大のサポート
まとめ
親御様自身が不安を抱えすぎず、落ち着いた態度で接することが、高3生にとって最大の「安心材料」となります。最後まで、伴走者として応援していきましょう。
受験は子どもの人生の大きな節目ですが、結果がどうであれ、親として子どもを信じ、支え続けることが何より大切です。当塾でも、受験直前期のメンタルサポートを含めた総合的な指導を行っています。流山市、柏市周辺で受験のお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。
塾長より